はじめての岩登り~ボルダリング編~

はじめての外岩に行こう

インドアでボルダリングを始めて、そろそろ自然の岩を登ってみたいな~と思い始める方も多いかもしれません。

でも、岩登りってどうやって行くの?危なくない?と足踏みをしている人もいませんか?

そんな悩めるクライマーのために必要な持ち物や、注意点などをわかりやすく解説していきます!!

はじめての岩登り

まず、最初に言いたいことは「一人では行かない」です。

そもそも最初から一人で行く人も少ないと思いますが、

私はどんなにクライミングが上手くても最初の岩登りは一人で行くのは避けるのが無難だと思います。

クライミングにはケガが付き物ですし、一人で行くと危険度はダントツに上がります。

ジムに通っていれば岩登りの経験がある人とも仲良くなれると思います。

まずは、そういう人たちに連れていってもらうのが最も安全です。

もし、そうでなくとも知り合いのクライマーと一緒に行くようにしましょう。

まずは、自然の岩をボルダリングするために必要なものを説明していきます。

必要なもの

クライミングシューズ

これは言わずもがなですね。

ただ、最も忘れやすく、忘れてしまうとどうにもならないものもクライミングシューズです。

クライミングシューズは第一に準備しましょう。

「普段、登っているものでいいの?」と思うかもしれませんが、問題ありません。

経験を積むと、それぞれの岩に適した靴を使い分けるということもしますが、

最初は登りなれたクライミングシューズで登るのが一番安心です。

トポ

これは初めて聞く言葉かもしれません。

トポとはエリアの地図や岩の場所、課題のラインなどをまとめた書籍などのことを指します。

岩は分かりにくい場所にあったり、ラインなども複雑で分かりにくい場合があります。

駐車場などの情報もまとめてあったり、トポには様々な情報がまとめてあります。

トポは書籍として販売されていたり、ネットに出回っているものもあります。

誰かに連れて行ってもらう場合は、なくても問題ないかもしれませんが、

基本的に行くエリアが決まれば、ネットで調べて入手しておくことをオススメします。

チョーク

これも、クライミングをしていれば持っていると思いますし、岩登りでも必要です。

よくやる失敗としてはいざ使おうという時に、チョークが少ない!ということがあります。

チョークの補充、液体チョークの残量確認は事前にしておきましょう。

もう一点、松ヤニ(ロジン)入りの液体チョークは岩では使用厳禁です!

液体チョークを使いたいという人は事前に確認しておきましょう。

ブラシ

これもインドアで使用したことがあると思いますが、インドアではフリクションを良くするためにブラッシングしますよね?

もちろん岩でもフリクションを良くするために使うのですが、

もう一つ、岩の掃除にも使います。

岩場はクライマーのためだけのものではないですし、白いチョークの痕は景観を損なってしまいます。

「来た時から既に白いし、いいんじゃない?」という気持ちのあなた!

それの繰り返しが、その岩の現状を生んでいると思いませんか?

登リ終わったら岩の掃除を忘れないようにしましょう!!

クラッシュパッド

クラッシュパッドとは上の写真のような携行型の簡易マットのことです。

岩場にはインドアのように下にマットが敷かれているわけではありません。

自分たちが登る岩の下に、クラッシュパッドを敷くことで安全を確保しながら登ることが可能になるわけですね。

クラッシュパッドは値段が高いので、連れて行ってもらう場合、その人がマットに余裕があるならいきなり買う必要はないかと思います。

しかし、岩登りを続けていくなら購入しましょう。


以上に挙げたものが、自然の岩を登るときに必要なもの達です。

これらは最低限必要なものですが、エリアや場合によってはあれば便利なものがたくさんあります。

それらを以下にまとめていきます。

あると便利なもの

アプローチシューズ

アプローチシューズとは、登山靴ほど頑丈ではないが悪路を歩ける靴です。

岩場までの道のり(アプローチ)は、登山道であったり岩がゴロゴロしている道も多いです。

普段の靴で行けるエリアもありますが、何度も行くと汚れてしまうので専用の靴を一足持っていると便利です。

サンダル

岩登りはクライミングシューズを履きますが、待機中は裸足や靴を履くことになります。

それを何度も繰り返すのは煩わしいので、サンダルがあると便利です。

クロックスのような甲のあるタイプは、安全性も高くオススメです。

夏の近場のエリアならサンダルだけでも十分です。

テーピング

岩場は普段のジムのホールドより尖っていたりするので、皮がむけたり、ケガもしやすいです。

また、着地の時に足を捻挫したりするなど不測のケガもあります。

そういう時にテーピングがあれば応急処置などに使えますので、携帯すると便利です。

防寒対策

季節によっては寒暖差があるので防寒具やカイロなどを持っていくことをオススメします。

携帯トイレ

エリアによってはトイレが無かったり、遠い場合もあります。

携帯トイレを所持していれば、もしもの時に安心です。

ポイズンリムーバー・虫よけ

夏場の岩場には虫や蛇もいます。

虫よけやかゆみ止めを持っていると快適に登ることができます。


自然の岩登りは軽い登山をイメージしてもらえれば、自分に必要なものもイメージしやすくなるのではないでしょうか?

次は、岩登りをするうえで大切なことや注意点をまとめていきます。

注意点

事前に情報を仕入れる!!

岩場に行く場合は、事前に情報を仕入れておく必要があります。

駐車場の位置、トイレの有無、登攀禁止エリアなど様々な情報を入手してから当日を迎えましょう!!

また、岩場にはそれぞれのエリアでルールが異なる場合があります。

入山金の支払い、登攀動画のアップロードなどにも注意しましょう。

マナーはしっかり!!

岩場はクライマーのものではありません。

地元の方々に挨拶をしたり、お金を落とすことで、より良い関係を築いていくことができ、

いつまでも楽しく岩登りができることを理解しましょう。

また、"登り終わったらブラッシングをする、ゴミは捨てない„など

岩場の保全にも協力しましょう!!

安全対策!!

クライミングは危険が伴うスポーツです。

しっかりと安全対策を行うことが大切です。

クラッシュパッドを置くにしても、適当においても意味がなく

「ここで落ちる確率が高そうだから、ここにあるといいかな」など考えて設置しましょう。

また、他の人が登っている場合はスポッターとしてパッドに落ちるように誘導するアシストもしてあげましょう。

クライマー向けの保険などに加入しておくと万が一ケガをしたときも安心ですので、考えてみてはいかがでしょうか?

まとめ

初めての岩登りに行くときに必要なものや注意点などを解説してきました。

とにかく、慣れないうちや不安が残る間は一人では行かないことが大切です。

マナーを守らないと、そのエリアが登攀禁止になる可能性もあります。

あなたもその岩場を守る一人という意識をもって、クライミングを楽しむようにしてください。

これまで、たくさんの必要なものや注意点を長々とまとめてきました。

「そこまでして、行く意味があるの?」と思っているそこのあなた!!

岩登りは、それらを引き換えにしても行く価値があります!!

岩場の魅力は本当に体験した人にしか分からないと思いますが、

岩の上に立った時の達成感は何事にも代えられないものがあります。

ぜひ一度、岩登りを楽しんでみてください!!

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